~甲子園へ「書の甲子園」から贈る声援~

「もう一つのプラカード」

 選抜高校野球大会(センバツ)の出場校名のプラカード、だれが書いているかご存じですか?
   大会に出場する球児と同じ、高校生が手がけているのです!
 2008年の第80回大会から、「書の甲子園」として知られる国際高校生選抜書展(毎日新聞社、毎日書道会主催)の団体の部で地区優勝した学校が分担して揮毫(きごう)。文字をデジタルデータ化してプラカードに転写し、開会式の入場行進で掲げられてきました。
 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年はセンバツが初めての中止に。今大会は3月19日開幕と決まったものの、コロナ対策のため、入場行進するのは第1日に出場する6校のみ。残る26校は事前に撮影した行進映像を甲子園球場のバックスクリーンに映す形で行われることになりました。
 各校が手にしたプラカードの校名は、大会側が用意した印刷の文字が使われ、揮毫プラカードが阪神甲子園球場を彩る機会は、2年連続で見送られることになりました。
 しかし――。
 「『書く』ことで同じ高校生が声援を届ける。この『春の甲子園』の伝統をつなぎたい」
 プラカード揮毫の中止を知った埼玉県立滑川総合高校の書道部(書の甲子園・北関東地区の優勝校)から、強い希望を記した直筆の手紙が届きました。
 これを受け、今大会でプラカードに揮毫するはずだった10校に、それぞれの学校で出場校名を揮毫する動画を制作し、寄せてもらうことにしました。
 白球と筆。追いかけるものは違いますが、同じように何かに懸ける姿からは、高校生の情熱が伝わってきます。
 
 「書のひろば」から甲子園の舞台に届け! 青春の熱い思い!!

<センバツ応援揮毫にご協力頂いた学校の動画>

地区 応援揮毫高校名 センバツ出場校
北海道 北海道旭川西高等学校 北海(北海道)
東北 仙台育英学園高等学校 仙台育英学園高等学校(宮城) 柴田(宮城) 八戸西(青森・21世紀枠)
北関東 埼玉県立滑川総合高等学校 健大高崎(群馬) 常総学院(茨城) 東海大甲府(山梨)
南関東 大東文化大学第一高等学校 東海大菅生(東京) 東海大相模(神奈川) 専修大松戸(千葉)
中部北陸 浜松学芸高等学校 上田西(長野) 敦賀気比(福井) 三島南(静岡・21世紀枠)
東海 三重県立川越高等学校 中京大中京(愛知) 県岐阜商(岐阜)
近畿 滋賀県立甲西高等学校 天理(奈良) 智辯学園(奈良) 大阪桐蔭(大阪) 神戸国際大附(兵庫) 市立和歌山(和歌山) 京都国際(京都) 東播磨(兵庫・21世紀枠)
中国 鳥取城北高等学校 広島新庄(広島) 鳥取城北(鳥取) 下関国際(山口)
四国 徳島県立名西高等学校 聖カタリナ学園(愛媛) 明徳義塾(高知)
九州山口 大分県立大分南高等学校 大崎(長崎) 福岡大大濠(福岡) 明豊(大分) 宮崎商業(宮崎) 具志川商業(沖縄・21世紀枠)

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