埼玉県立滑川総合高等学校

~手紙にしたためた思い~

「同じ高校生 センバツに関われる歴史を止めないで」

 「センバツのプラカード揮毫(きごう)の歴史を止めないでほしい」
 この手紙を送ったのは、埼玉県立滑川総合高校の書道部2年の中城琳さんと野澤夢さんです。
 同校は4年連続、「書の甲子園」(国際高校生選抜書展)の団体の部・北関東地区で優勝している実力校。「書道ガールズ×消防女子」をテーマに、比企広域消防本部(埼玉県東松山市)のPR動画  にも参加し、書道パフォーマンスを披露しています。
 前年の書の甲子園地区優勝校は例年通りなら、選抜高校野球大会のプラカードに使われる出場校名の揮毫ができるはず。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて年明け早々、緊急事態宣言が再発令されました。
 部活動は制限され、センバツの開会式も、プラカード揮毫も、先が見通せない状況に……。そこで1月下旬、2人が手紙を書くことにしたそうです。
 「センバツ出場校の校名をプラカードに揮毫できるのかなと思っていたのに、書けないのかな……。そう思い、部員みんなで話し合って手紙を書きました」
 手紙には「一生懸命、部活に励む高校球児の晴れがましい舞台に、ともに頑張る高校生として、関われる歴史をここで止めてほしくないと強く願っています」としたためたそうです。
 センバツの開会式はコロナ対策で簡略化され、校名を揮毫してもプラカードに転写されることは見送られました。自分たちの手がけた文字が球児と一緒に甲子園の土を踏みしめるわけではありません。
 それでも。
 「プラカードにはならないけれど、野球部に応援の気持ちを伝えるために書きたかった。手紙を出して、代表校の名を書けて、うれしかったです」(野澤さん)
 部長の金子由香里さんは「コロナで思うように部活ができない中です。プラカード揮毫を見た人に、野球部だけでなく他の部活も含め、みんなが頑張っているんだよという気持ちが伝われば」と語っています。
動画はこちら↓↓↓↓↓

<センバツ応援揮毫にご協力頂いた学校の動画>



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