光を失っても、なおⅡ

三上栖蘭の毎日書道展

  視力を失いながらも書活動を続ける毎日書道展参与会員、三上栖蘭さん(87)が第75回毎日書道展に出品します。光への思いと、争いのない明るい世界であってほしいとの願いを込め、「光明」の2文字を題材に選びました。
 三上さんは10年ほど前から徐々に視力が衰え、2022年ごろ失明しました。昨年の毎日書道展には過去の作品を出品しましたが、今年は「今の自分を表現したい」と再び筆を執り、周囲の助けを借りながら作品作りに挑戦しました。
 第75回毎日書道展には公募と会友、役員を合わせ計約2万7,000点の作品が寄せられました。その一つが「光明」です。毎日書道展と向き合った三上栖蘭さんの姿をご覧ください。
 
 第75回毎日書道展は7月10日(水)に東京・六本木の国立新美術館で開幕します。8月4日(日)まで。7月18(木)~24日(水)には東京・上野の東京都美術館でも開催します。

 
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三上栖蘭(みかみ・せいらん) 1937年東京生まれ。60年に吉田栖堂に師事。79年吉田栖堂の急逝により書道玄海社会長代行に就任。84年から会長。同年毎日書道展に参画し、審査会員に。東方書展功労者。現在、毎日書道展参与会員、伊勢神宮奉納書道展顧問。著書に「実用細字のすすめ」「書の年賀状」など

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