鈴木 響泉

書は時間の芸術

鈴木響泉 自らの線を求め続けて

 書は時間の芸術――。起筆があり、線が引かれ、収筆に至る。絵画や彫刻と同じ視覚芸術であっても、時間の流れを追うことができるのが、書の書たるゆえんです。
 鈴木さんは若いころ、多くの書家と同じように、先輩から「自分の線を持つ」ことの大切さを教えられたと言います。一瞬の時間の中で、いま引いたのが自分の線なのか、どうすれば自分の線を持てるのか。65歳を迎える今も、淡々と求め続けます。心のおもむくままに……

 鈴木さんの仕事場を訪ねました。
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